2015年9月27日日曜日

ご冥福をお祈りします。


穂積忠夫弁護士のご逝去のお知らせに接し、この上もない悲しみが襲って参りました。しばらくお声をお聞きしておりませんでしたが、お元気だとばかり思っておりました。

先生の思い出は尽きることなく沢山あります。何といっても、先生は英語の達人で、たばこ規制に関する世界の新しい情報は、決まって、先生が翻訳をして下さいました。

私事ですが、2001年に、ノースイースターン大学のデイナード教授の研究室に客員として招かれたときは、先生に推薦状を書いていただきました。

筆者が『現代たばこ戦争』(岩波新書)を上梓した時は、先生に、著名なチポローン事件をめぐるアメリカ連邦最高裁判決の原典に当たっていただきました。

さらに、先生は、EU(ヨーロッパ連合)の法規制とイギリスのたばこの警告表示に関する英文資料の提供と翻訳までして下さいました。

先生のご厚意に感謝申し上げ、心からご冥福をお祈り致します。

 

牛乳の、嘘のようなホントの話


楽しい合宿でした。
バスの中でご紹介しましたが、新谷弘実医師の「病気にならない生き方」は一読の価値のある本と思います。
小生もOさんに似ていて、30年以上も牛乳とヨーグルト党でした。いつも下痢症状でビオフェルミンを常用する生活でした。上記本を読んだところ、牛乳がいけないと書いてあるではありませんか。先生の20万例に及ぶ臨床例の報告ということです。牛乳を飲んでいればカルシュームを摂取できるというのは嘘で、何と牛乳の常飲は骨粗しょう症の原因となるというのです。牛乳を飲む習慣のある北欧の国の人々に骨粗しょう症患者が多発している、とあるではありませんか。
すぐ牛乳をやめましたら、なんと、今まで、経験したことがないような快便になったのです。手足の痺れ感も、牛乳を止めると治ると書いてある通りでした。
これは嘘のような本当の話です。騙されたと思ってすぐ牛乳を止めてみてください。3週間もしないうちに劇的な効果が現れるはずです。
この試みのいいところは、牛乳が飲みたければ、いつでも再開できることです。 

(後日談)
  3週間ほどして、Oさんからお電話がありました。
  自宅から駅までの10分ほどの間も、途中で公衆トイレのお世話になっていたのが、その必要がなくなった、感謝です、と。

2015年8月19日水曜日

安倍首相の談話は誠心誠意のものとは評価できない

 この度の首相談話は、本音が隠された不誠実な談話と言わざるを得ない。
 例えば、「植民地支配」について、「わが国は、そう誓いました」という表現
で、自分の言葉として語っていない。
 先の大戦が日本の侵略だったと明確に認めず、「事変、侵略、戦争」と、単に言葉を並べただけである。
 「痛切な反省」と「心からのお詫び」も、「わが国は繰り返し表明してきました」というだけで、ここでも首相自身の言葉として語っていない。
 思えば、安倍氏は、オリンピック招致のプレゼンテーションで、福島第一原発事故による放射能汚染はunder control などと国際社会に向けて大嘘をついた。安倍氏は、その後、集団的自衛権の閣議決定、安保関連法案の衆院強行採決という憲法破壊行為をなし、原発再稼働を強行した政権のトップである。その同じ人物による談話であり、本音が隠された不誠実な談話と感じたのは、筆者ばかりではあるまい。
 この談話は、安保関連法案の衆院強行採決後、内閣支持率が急落したのを懸念して、「謝罪等の言葉を入れとけばいいんだろ」という感じで、とってつけたようにして、村山談話にあるキーワードの”言葉並べ”をしたというのが、本当のところではあるまいか。
 その後の報道によれば、日本共産党の山下芳生書記局長が8月24日の参院予算委員会で、安倍首相の「戦後70年談話」について、首相自身の歴史認識をただしたのに対し、首相は、日本による「植民地支配」については、「21世紀構想懇談会の報告書に記載されている。この報告書の上にたって談話を出した」といい、「侵略」については、「どのような行為が侵略かどうかは歴史家の議論にゆだねるべき」といい、自身の見解を最後まで述べなかったと報じられている。
 歴史認識のない、反憲法的、非学問的、非倫理的な人間によって、日本と日本国民の命運が握られている、というのは本当に恐ろしいことである。